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ギタリストインタビュー〜下山亮平
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ータイトルを見ると最後の3曲はどれも締めのようなタイトルですね(笑)。前作から意外と時間がたっていましたが、やはり3年以上経過したので新しいアルバムを作らなければいけないということになったのでしょうか。

下山:曲がたまってきたというのもありますが、同じ曲ばかり弾いていても飽きてくるんですよね(笑)。そろそろ新しい曲を作りたいという気持ちが出てきました。アルバムを出すと、僕にその曲のイメージがつくと思います。それだけではないんだよという意味で、これまでと違うアルバムを作りたくなりました。

ー確かに前作とは曲調がかなり違うように思えました。

下山:セカンドとサードでも違うと思うんですね。

ーそんな中でもやはり下山さんらしさを感じることもできるので、面白いですね。曲作りに関しては、作ろうと思って作る場合と、自然発生のようにメロディが浮かんでくる場合もあるのでしょうか。

下山:常に何か曲がないかなと思っています。ライブで演奏している最中にもこういう曲を作ってみたいなと思うこともあるし、何も考えずにお風呂に入っている時に浮かんできたり、眠ろうとした時に浮かんできたりすることもあります。こういった時は慌ててギターで弾いてみますね。
下山亮平
ーどのくらいの割合で自然に曲が浮かんでくるものでしょう。

下山:半分以上そうかもしれません。例えば、なんとなくできた曲をためてアルバムを作ろうと考えた時に、こういう曲想も必要だなとか見えてくるので、そこから作っていったりします。
何をきっかけに作るかというと、メロディから作る時もありますが、メロディから作ると同じような感じになってしまうことがあります。ベースラインから作ってみようとか、コード、リズムから作ると全然違うものができたりします。メロディを作っていてうまくいかないと思っていて、しばらくしてからリズムを変えてみたらすんなり作れることもあります。作り方はあまり決めない方がいいのかなと思います。

ー今回もいろいろなオープンチューニングを使っているのでしょうか。

下山:5種類ですね。今楽譜を作っていて、2月に発売予定です。CDと一緒に発売する方がいいのでしょうけど、今回は新鮮な気持ちのまま録音したかったので、CDだけ先になりました。

ー曲作りの時にチューニングは先に決まっているのでしょうか。

下山:両方ですね。メロディを先に作ってチューニングを考えたり、チューニングを決めて作った曲もあります。チューニングである程度使う音、音域が限られてくるので、あえてチューニングを変えて曲想を変えるということもしています。

ー最近の活動ですが、ライブが中心なのでしょうか。

下山:2014年の後半はアルバム作りに時間をかけていたので、今後はライブを増やしていきたいと思います。ライブばかりだと新しい曲を作りたくなるし、曲を作ってばかりだとライブをやりたくなってきますね。

ー今後の予定は何か決まっていますか。

下山:アルバム発売記念ライブとして、2月28日(土)に水道橋の「CAFE Rijn」でライブをする予定です。 あと、まだ詳細は決まっていませんが、3月頃に岸部眞明さんと中国に行く予定です。趣味で中国語を習っているので、楽しみにしています。

ー最近は中国、韓国などアジアでライブをするソロギタリストが増えてますね。

下山:インストだと言葉が関係ないからいいですね。

ー岸部さんとのジョイントも続いていますね。少し前には中川イサトさん、岸部眞明さんと3人でツアーを廻られてましたね。

下山:下山:2013年の6月ですね。2003年に「Daybreak」というコンピレーションアルバムに参加した時の、イサトさん、岸部さん、住出さん、丸山さんとのツアーを思い出しましたね。この時は本当にいい経験をさせていただきました。

ー下山さんは30代前半ですが、ファーストアルバムのリリースが押尾コータローさんのメジャーデビューと同年です。下山さんより少し若いギタリストになると押尾さんの影響が強いので、年齢が近くても随分音楽感が異なっているように見受けられます。

下山:押尾さんの代名詞とも言える、タッピングやギターヒッティング等の奏法は、マイケル・ヘッジスで初めて知りました。

ーレッスンもされているようですが、どのような形態でされているのでしょうか。

下山:基本的に個人ですが、たまに2,3人一緒に行う事もあります。僕の曲を演奏するためのレッスンです。ライブなどの活動が中心なので、レッスンはあまりやっていません。

ーホームページ等に募集が出ていませんが、それほど多く募っている訳ではないのでしょうか。

下山:そうですね。レッスンが多すぎるとライブなどに差し支えが出そうなので、それほど多く募集している訳ではないです。
でも、楽譜は演奏する全ての情報が載っているわけではないので、弾く前の動作や消音のことなどを教えています。

ー最後にギターファンにメッセージをお願いします。

下山:ギターはやればやるほど面白さが増してくるので、どんどん聴いて欲しいし、楽しんで演奏して欲しいですね。

【2014年12月21日東京、立川「あちゃ」にて】
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下山亮平
 http://r-shimoyama.guitarfreak.net/index2.htm 

山形県山形市生まれ。東京都 在住。
2002年 ファースト・アルバム「INVITE」をリリース。
2003年中川イサト氏プロデュースのアコースティックギター・コンピレーション・アルバム「Daybreak」(第一興商)に参加。
2004年Hip Hop系ユニット、DefTechのヒット曲「My Way」にアコースティックギターで参加。
2005年2ndアルバム「Ordinary Life」をリリース。
2007年2ndアルバムに収録のギター曲「Water Dance」に歌詞が付けられて、J-pop歌手の伊藤由奈(ソニー・ミュージック)のニューシングル「Mahaloha」として提供。
2011年3thアルバム「Philosopher's Stone」をリリース。
2014年4thアルバム「Rainbow」リリース。

下山亮平プロフィールより 
http://r-shimoyama.guitarfreak.net/profile/index.html

ニューアルバム「Rainbow」
Rainbow

1.It's All Over
2.Rainbow
3.知らない街で
4.彷徨
5.晩秋
6.New Year
7.Raglan Road
8.Black Pearl
9.おやすみ
10.See You Again
11.Closing


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