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ギタリストインタビュー〜逆瀬川剛史
福岡を拠点に活動するギタリスト逆瀬川剛史。CDのリリース、ライブ活動などの他にもYoutubeの独特な使い方や表現に対する独特な考え方など 、個性あふれる内面をいろいろとお話しいただきました。

Acoustic Guitar World vol.69 電子書籍(EPUB)ファイルをダウンロード
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ソロギターの曲を作るというのは特別な才能がある人しかできないと思っていたので驚きました

ーギターを始めたきっかけを教えてもらえますか。


逆瀬川剛史:(以下、逆瀬川):小さい頃からの友人が高校1年生の時にギターを弾いたんです。彼がギターを弾けることを知らなくて、衝撃的でした。自分の世界を持っているようでずるいなと思ったんですね(笑)。その演奏を見ていたら、自分でも弾けそうだなと思いました。僕の家にも古いギターはあって、それを弾いてみたらなんとなく弾けたので、これなら自分の世界を表現できると感じました。

ーどのような曲を弾いてたのでしょうか。

逆瀬川:当時好きだった矢井田瞳さんの曲などをよく弾いてましたね。

逆瀬川剛史ー歌も歌われていたのでしょうか。

逆瀬川:いえ、その時は歌っていませんでした。矢井田瞳さんの曲のコードをただ弾いて楽しんでいるという感じです。その後、ゆずや19など路上で歌っているミュージシャンたちが出てきて、これは面白いと思いました。そこから弾き語りを1年くらいやりましたね。最初はアコースティックギターは伴奏として演奏していて、バンドではエレキギターを弾いてました。
その後、高校3年生の時に押尾コータローさんの曲を友人が弾いたんです。10年以上前でセカンドアルバム「Dramatic」が出た頃ですね。友人が押尾コータローの曲を練習したから聴いてくれよ、と言って学校の更衣室に連れて行かれました(笑)。この時に彼が「Chaser」を弾いたのですが、タッピングがあり右手と左手が別々の不思議な動きをして、たくさんの音が出てくることに驚きました。ここからソロギターのことを知り、のめり込んでいきましたね。
この時から押尾さんの曲をコピーしましたが曲数はそれほど多くなくて、5,6曲だったと思います。あと「ソロギターのしらべ」でも練習しましたね。1曲通して弾くのではなく、少しずつつまみ食いした感じです。純粋に楽しかったですね。

ーオリジナル曲は作られていたのでしょうか。

逆瀬川:歌は作ってました。高校を卒業してから大学に入り、ソロギターにさらに夢中になったのですが、ソロギターの曲を作るというのがリアルではなかったんです。ニコニコ動画で有名な町田直哉というギタリストがいるのですが、彼とは鹿児島の同郷で同級生なんです。楽器店で町田直哉くんが押尾さんの「Hard Rain」を弾いていたんです。それで彼に声をかけて打ち解けたのですが、彼は押尾さんの曲を弾くだけではなく、自分で曲を作ったと言うんです。僕はソロギターの曲を作るというのは特別な才能がある人しかできないと思っていたので驚きました。その後、自分でも思いついたメロディをギターで弾いてみて、曲作りってこんな感じなんだなと感覚を掴んでいき、ソロギターの曲作りを始めました。

ーライブなどはされていたのでしょうか。

逆瀬川:大学は福岡だったので、鹿児島から出てきて友達も少なく人脈がゼロでした。最初はどうしようかと思い、楽器店のフリーライブなどで演奏していました。

ー本格的に音楽活動を始めたのはいつ頃でしょうか。

逆瀬川:僕の中ではきちんと区切ってないのですが、活動を始めたのは20才頃で、音楽だけで生活するという状況は26才からですね。25才までは予備校の先生をしていました。ファーストアルバムを作ったのは予備校の先生をしていた23才の時です。
22才でフィンガーピッキングデイでアコースティックギターマガジン賞をいただき、その翌年にアルバムを作っています。ちなみにこのアルバムの「月夜」という曲はフィンガーピッキングデイで演奏したのですが、実は音源審査に送ったものをそのままアルバムに収録しています(笑)。それくらい審査のための音源は渾身で作っていたんです。

ーそれは珍しいですね。フィンガーピッキングデイは他にも出場してますね。

逆瀬川:2012年に出場しています。豊田渉平さんが優勝した時ですね。この頃はNaga Guitarsと契約していました。

ーNaga Guitarsを使用し始めたのは何かきっかけがあったのでしょうか。

逆瀬川:ギタリスト城直樹さんが使用していたので弾かせてもらったんです。それほど高い価格帯のものではないですが、いいギターだなと思いました。その後FacebookでNaga Guitarsの社長であるファン・チアウェイさんと繋がるきっかけがあり、「あなたのメーカーのギターを弾いたことがあります。いいギターですね。」といった内容で送りました。するといろいろとやり取りが続き、「タケシのアルバムを聴いてみたい」と言われたので送ったんです。そのアルバムが彼の中でとても良かったらしく、Naga Guitarsと契約しないかという話になりました。

ーしばらくNaga Guitarsをメインで使用されてましたね。

逆瀬川:そうですね。僕はギターを何本も使うタイプではなく、感覚が変わるのが嫌なのでツアーでも1本しか使いません。僕に合っていたので使いやすかったです。

ーギターの使い方はギタリストで両極端に分かれますね。1本しか使わない人と、複数使う人は2本ではなく3,4本とたくさん使っている気がします。

逆瀬川:僕はもちろんギターが大好きですが、あくまでも道具として捉えていて、そこから作られる音楽の方を重視しています。ステージ上でギターを持ち替えてしまうとその度に自分のタッチなどの感覚が変わるので、結構大変なんです。で、その労力の割に、お客さんにはギターの差はそこまで伝わってないんじゃないかなと。それならば同じギターで弾き続けたほうが全体のクオリティは上がるかなと思っています。現在はフォルヒというギターを使用しています。これもとてもいいギターですね。

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逆瀬川剛史  http://blog.livedoor.jp/takeshi_sakasegawa/

2009年1stアルバム「Short Stories 生命の森 」リリース。
2013年2ndアルバム「Short Stories 希望の大地」リリース。
2013年上海ツアー、台湾ツアーを行う。
2014年シンガポール・クアラルンプール・北京・西安・香港・ソウルを周る大規模なアジアツアーを展開。
2015年ミニアルバム「Live is beautiful」リリース。

「Live is beautiful 」

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販売価格:1,200円(税込)

1.旅立ちの朝 (Parting Morning)
2.絆 (Chain)
3.Reflection
4.光風 (Hikarikaze)(Hikarikaze)
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「Short Stories 希望の大地 」

Short Stories 希望の大地
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1序にかえて(Preface)
2いつか、ずっと昔(Sakura)
3灰色の世界(The gray world)
4旅風(Journey's wind)
5霧雨(Kirisame)
6約束のしらべ(The promised melody)
7虹の彼方(Nijinokanata)
8ワイプアウト(Wipe Out)
9レクイエム(Requiem)
10月下の狼(A noble wolf)
11すべての人へ(Revelation)
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