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ギタリストインタビュー〜ナガタク
スティール弦の永瀬晋とナイロン弦の田窪一盛のギターデュオ、ナガタク。幅広い音楽性と独特の構成でこれまでのギターデュオにないスタイルを追求する個性的な二人の出会いやデュオに対する考え方などお話しいただきました。

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ーギターを始めたきっかけを、まずは永瀬さんからお願いします。

ナガタク永瀬晋(以下、永瀬):中学生の時にチャゲ&飛鳥さんや美川憲一さんなど(笑)、邦楽を主に聴いていていたのですが、洋楽を聴いてみようと思ってジャケ買いしたのがジミ・ヘンドリックスのベストアルバムでした。それが格好良い音だと思い、エレキギターだということがわかりました。次にジミ・ヘンドリックスのビデオを買い、ギターに火をつけるパフォーマンスなどがあり、これがやりたいと思いましたね(笑)。すぐにギターを弾きたかったのですが、親がエレキギターは不良だ、という世代で買ってもらえませんでした。高校生になってからバイトをして、Fender USAのストラトキャスター40周年記念モデルを購入し、狂ったように弾いてました。歯で弾くのを練習したり、音楽的というよりビジュアル、パフォーマンスから入りましたね。

ー最初からいいギターを購入されていますね。

永瀬:どうせやるならいいギターを買おうと思いました。アンプは最初は小さいのを買いましたが、翌年マーシャルの60Wのアンプを購入し、部屋でボリューム1くらいで弾いてました(笑)。

ー田窪さんはいかがでしょうか。

田窪一盛(以下、田窪):僕も中学生の頃ですが、ドラムを始めた友達がいて、その友達の母親が持っていたモーリスのアコースティックギターをもらいました。でも当時はLUNA SEA、GLAY、L'Arc-en-Ciel、X JAPANなどが好きだったので、すぐにエレキギターを買いました(笑)。

ーお二人とも現在とはかなり違うスタートですね。

永瀬:僕はジミヘンからイングヴェイなどのメタル系で速弾きを練習しましたが、その後ジャズに興味を持ちました。近所のジャズの教室に10年くらい行きましたね。それでギターでサポートなどをするようになったのですが、指弾きが全くできなかったんです。それで指弾きを練習するようになってからトミー・エマニュエルなどフィンガーピッキングのギタリストを知り、一人でこんなことができるんだということに驚きました。そこからアコースティックギターを弾き始めたのですが、26,7歳の頃ですね。
この頃からソロでもライブをするようになっていて、知り合いの音楽教室が主催する発表会の伴奏で呼ばれたのですが、そこで田窪さんと出会いました。

田窪:LUNA SEAはエフェクターをいろいろ使うのですが、その影響で僕もエフェクターが好きなんです。そこからU2やレディオヘッドなどが好きになりました。だんだんとギターのテクニックを追求するようになって、アル・ディ・メオラのアコースティックギターが好きになりましたね。当時一緒にバンドでギターを弾いていた友人が、高校をやめて音楽の大学に通い始めました。するとみるみるうちに僕との差が広がっていくんです。高校三年生の時、僕もこのままではいけないと思って、音楽教室に行きました。そこで先生にアル・ディ・メオラが好きといったら、じゃあ君はジャズだね、と言われ(笑)、ジャズを練習するようになり、高校を卒業したらジャズの専門の大学に進みました。
ロックとジャズが半々くらいで好きだったのですが、「酒と薔薇の日々」や「Misty」などをソロギターアレンジするなど、ソロギターがやりたいと思うようになっていきました。今はソロギターを特にやりたいと思ってませんが(笑)。
学校ではジャズの勉強と並行してソロギターの練習もしていましたが、ソロギターは難しくて今はやってません(笑)。

ー当時はアコースティックギターだったのでしょうか。

田窪:学校に入る時にクラシックギターに興味があったので、クラシックギターの授業を副科で取ったんです。それでクラシックギターを購入して、ジャズも練習をしていました。ドラムなどが入ったアンサンブルの時はエレキギターを使いましたが、一人で弾く時はほぼナイロン弦でした。 学校では有田純弘先生に教えてもらっていたのですが、有田先生はアコースティックギターなのでマーティンが欲しくなって、マーティンも購入しました(笑)。歌の伴奏では鉄弦、ナイロン弦で演奏をしていましたね。

ー二人が出会い、どのような経緯でデュオで演奏することになったのでしょうか。

永瀬:好きなアコースティックギター系のギタリストが被ってたんです。それでやってみようかという話になったのですが、リハばかり1年以上やってました(笑)。ライブをしなかったですね。

田窪:ずっと練習するために集まってました。

永瀬:オリジナルを作るようになり、CDを作ろうかという話になってきて活動が進んできましたね。

ー二人のスタイルとしては、永瀬さんが鉄弦、田窪さんがナイロン弦でしょうか。

田窪:そうですね。最初は僕も鉄弦を使ってましたが、二人の違いを出そうということと、僕がナイロン弦が好きなので分けました。曲によっては二人とも鉄弦の方がハーモニーがきれいに響くことがあるので、そういう時だけ鉄弦を使い分けます。

永瀬:「RED」という曲だけ自分がナイロン弦を弾いてます。それ以外は全て鉄弦ですね。チョーキングを多用するので、ナイロン弦だとなかなか音が上がりません(笑)。
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ナガタク ブログ http://ameblo.jp/nagatakuguitar/
 facebookページ https://www.facebook.com/nagatakuguitar

2008年頃 永瀬晋(http://souleave.com)、田窪一盛(http://isseitakubo.com)の二人で結成。
2012年ファーストミニアルバム「ナガタク」をリリース。
2015年ファーストフルアルバム「Head and Heart」をリリース。

「Head and Heart」

Head and Heart

販売価格:2,160円(税込)
レーベル: sign-pole records

1. Noctilucent clouds
2. Change
3. Seeds
4. Distance
5. 新月
6. Red
7. なみだ
8. Day dream
9. 緑の風景
10. ハチ公前
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「ナガタク 」

ナガタク
販売価格:1,543円(税込)
レーベル: NGTK Records/sign-pole records

1. 多摩川のブギー
2. Cloudy
3. 白く光る空
4. From J
5. Time In Silence
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