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ギタリストインタビュー〜T-cophony
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高井:そういったことあるので、今後のイベントはバンドスタイルでやりたいというのがあります。今回3人でやろうと思ったのは、T-cophonyは一人で弾いている時とバンドの時では、同じコードを弾いてる時でも少し違った音色を出すんです。ソロと違ったグルーブ感が見えて、すごく良かったんですね。このフィーリングはすごく新しいし面白くて、僕自身がすごくインスパイアされて、自分がそう感じたのであれば他にももっと同じように感じる人が多いのではないかと思いました。
そこから今後バンドでもやってみたら、という話をしてみました。

T:最初はやるつもりもなかったのですが、バンドでのライブというのは、自分が聴いてきた音楽がバンドなので、興味はありました。1人だと発表会的な雰囲気でちょっと苦手なんです。ソロだとお客さんがすごく静かですよね。それはそれでありがたいのですが、6/1にバンドでライブをした時も、結構激しい曲でも皆さんすごく静かに聴いてくださいました。もっとノッてもいいんですよ(笑)。ちなみにこの時のバンドは練習は1回しかしていません。会ったのも2回だけですね。ライブだと人と接する機会が多くなり、僕は人と接するのが苦手なので(笑)、いろいろ面倒かなとも思ったのですが、バンドの2人や高井さんがフォローしてくれます。
もし自分が高井さんと離れたり、音楽の活動もしなくなるとしたら、精神的に落ちた時ですね。普段の生活で違う雰囲気に変わってしまうというのが10年以上続いていて、これが病気なのかよくはわかりませんが、人と会う時はそれを出すとおかしくなってしまうので薬で保っているのですが、一人でいる時はこれがあります。周りに危害を与えることはありませんが、自分がかなりおかしくなっているので、もし音楽をやめるとしたら、落ちた時にそこからの脱し方を失敗した時ですね。いつ失敗するかもわからないので、今後はあまり期待をしない方がいいです(笑)。次はどんなアルバムかなとか思っても、出ないかもしれない。ライブを呼ぶ文句ではないのですが、ライブが決まってもその時しか見れないかもしれません。
前回全国デビューした時に、土壇場でインストアライブを断ったということもあります。精神的に落ちてやれる状況ではなかったんですね。多くの人に迷惑をかけてしまいました。仕事としてはわきまえてますが、抜け出し方を失敗したらそうも言っていられないんです。

高井:それは事務所としても、次があるからいいと思わないでほしいですね。ライブはどのライブも希少だと思います。それでも当面はバンド編成のライブが中心です。バンドでやる機会というのもそんなにないでしょうからね。

T:皆さんテクニックというか、手元をしっかり見ようという方が多いですが、バンドですと全体が作品として見てもらえるので、やりやすいし楽しいですね。

高井:ベースとドラムも上手にT-cophonyに入ってもらえたので、いいと思っています。彼らもいろいろな所でやっているミュージシャンです。

ーベースとドラムの二人は元々一緒にバンドなどをされていたのでしょうか。

高井:いいえ。私がライブをみて引き抜いた感じで、皆初対面です。私の希望でジャズのミュージシャンにしたかったんですね。ジャズの方がT-cophonyに合うと思ってたので、シンプルですがこのスタンスでいきたいと思います。T-cophonyが楽しめるバンドでないとやらされてる感が出てしまうのですが、いい感じで楽しめているようですね。

練習して音源通り弾こうというライブを自分は求めてない

ー今後はバンド活動を増やしていくようですので、バンドのお二人にもお話をうかがいたいと思います。まずは自己紹介をお願いします。

鴻野暁司Bass鴻野暁司(コウノサトシ:以下、鴻野):ベースの鴻野暁司です。普段はベースの演奏と教えることが中心です。ジャズやポップス、ロック、フュージョンなど、いろいろなジャンルでサポートやレコーディングなどを行っていて、高井さんのお店でライブをやった時に、T-cophonyのバンドに誘われました。

ーベースは多弦のようですね。

鴻野:はい。5弦ベースを普段から使っています。T-cophonyの音楽的にも幅広く下の方からやれた方がいいので、多弦が合うと思います。ゆくゆくは6弦、7弦と増えていくかもしれません(笑)。

峯リョースケDrums峯リョースケ(ミネリョースケ:以下、峯):ドラムの峯リョースケです。僕はジャズ方面で演奏していまして、高井さんが探している時に、他の人に紹介されました。僕はジャズドラマーですので、T-cophonyの音楽に入っていくのにどういう効果があるのか聞いていないのですが、紹介した方が目論みがあるのかなと。結構複雑なことも得意としているので、合うのかなと思います。普段はジャズのバンドで頻繁にライブをしています。

ー初めてこのバンドで演奏したのが6/1のKashiwa Music Festivalでしょうか。

T:そうですね。このためのリハーサルは1回合わせただけでした。

ーお二人はT-cophonyというミュージシャンをご存知でしたでしょうか。

鴻野:いいえ、知りませんでした。

:私も知りませんでした。

T:二人とも知らないというのはすごいですよね(笑)。

ージャズとロックというと結構違うようですが、6/1の映像を見ると違和感はないですね。

T:思ったよりロックな叩き方をしてくれましたね。峯さんはジャズドラマーですが、いろいろな音楽を聴いてますよね。

:そうですね。音楽の入り口はジャズという訳ではなく、ポップスやロックも学生時代はよくやってました。

ーこのトリオで組んでみて実感はどうですか。

鴻野:まだ荒削りですし、音楽像とバンドが一致しないのは当然でしょうけど、そんな中でベースとドラムが生で入ったことにより、新たな化学反応や効果を与えて、音楽の根本は変わらないかもしれないけれども、付加価値をもっと高められるようにやっていけたらと思います。

T:みんなで合わせた練習は1回だけですからね(8/24時点)。6/1以降はPVを撮っただけでまだ合わせていません。

:緻密なところはこれから合わせますが、楽しみですね。

T:逆に1回の練習だけでよく合わせてくれましたね。僕は前にライブした時はオケを流して演奏しているので、オケの通りに演奏してくれれば僕は合わせることはできます。1回だけの練習を二人はよくこなしてくれたと思います。

:Tさんから音源をもらって、そこに打ち込まれたドラムがありますが、Tさんはドラムも叩けるじゃないですか。打ち込みでもギリギリ人間ができるものなんですよね(笑)。これは人間技じゃないからできませんとも言えないんです(笑)。僕流に変えてしまうのも許されない感じなので。結構考えてますよね。

T:そうですね。自分で叩いてるところもありますし。逆にベースはギターの感覚でしか弾けなくて、ベースのテクニックはわからないんですね。そこはうまくアレンジしてもらってます。

鴻野:そこの落差がすごいですね(笑)。ドラムがテクニカルなのにベースは淡々としていて(笑)。
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T-cophony
http://www.t-cophony.com

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ttps://www.facebook.com/tcophony

2005年に楽曲をネット公開し、国内だけでなく海外からも好評を得る。
2007年にはPVも手がけ、2008年には全国CDデビューする。
MySpace、Youtubeなどで人気が高まり、2011年11月に「行列のできる法律相談所」に出演し、ダブルネックギターで「Closed」を演奏し大きな反響を呼ぶ。
2012年には全国デビューしたアルバムにギターソロ曲を追加した「Sharing the emotion Original」と2009年に発表する予定であった「Load before departure」をリリース。
2013年 「Pressed for time」をリリース。
2014年9月3日最新作「Solitary walk」を全国リリース。

New 「Solitary walk」
Solitary walk


1. Dizzy Spells
2. Introvert’s holiday
3. Module
4. Secret ability
5. Soar
6. Wet under head
7. Orbit
8. Solitary walk
9. Mental magic box
10. Overcast
11. Gray
12. Polygon space
13. Fall leaves
14. Summer train (New version)
15. Closed (Long version)
16. Fall leaves (Piano version)
17. 14days for life (New version)
18. Unsociable
19. Sprint
20. Re cold night

TR Label
TRL-1001
2,700円(税込み)
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Pressed for time

Pressed for time

1. Monday
2. Never trust anyone
3. Mint taste
4. Collector
5. Better not to know
6. Portrait
7. Forelock
8. 9 breeze
9. Autumn street version2
10. Empty street
11. Fidgeting
12. New encounter part2
13. Blinking notifications
14. The ephemeral joys
15. Continuous rain
16. Lost humanity
17. Past links
18. Historic site
19. Friday
20. Freezing cold night
21. My own Sunday
22. Oblivion (Empty street version2)
23. The season (harp version)
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2009-2002
2009-2002

1. Room17
2. Timeline
3. Longago
4. Roamer'schristmasday
5. Spiritualawaking
6. ISJO
7. Transported
8. Wallman
9. Meaningoflife
10. Makeupyourmind
11. Whenfallasleep
12. Keepinsight
13. Apersoninthewater
14. Anotherfuture
15. Cumulonimbus
16. Sleepwalker
17. Chandler
18. Aprilrider
19. Cyclingroad
20. Coldnoise
21. Afterrain
22. Octobersky
23. Twilight
24. Medicine
25. Recreation
26. Novemberwind
27. Rainygarden
28. Midnightsea
29. Nightroad
30. Escapetoarelax

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ベース:鴻野 暁司(コウノ サトシ)
1982年 2月13日生まれ

鴻野 暁司

ドラム:峯 リョースケ(ミネ リョースケ)
1986年 3月5日生まれ

峯 リョースケ


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