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ギタリストインタビュー〜GIN
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ー奏法としては、変則チューニングを使用されていますか。

GIN:そうですね。昔は10種類以上使ってましたが、最近は3,4つくらいで収まっています。

ー人によってはチューニングからインスピレーションを受けて曲を作るケースもあるようです。そういった曲作りはないでしょうか。

GIN:そういう作り方をしたこともありますが、そのチューニングで1曲作ってしまうと飽きてしまって(笑)。それよりも自分のフィーリングに合った扱いやすいチューニングがあるので、今はその方が自然で好きですね。

ーどのようなチューニングが多いのでしょうか。

GIN:今はDADGADの5,6弦を1音下げた、CGDGADが多いです。多くのギタリストも使用していると思いますが、僕の中では一番扱いやすいチューニングです。他にはD6(DADF#BD)、CGDGADの変形でCGEGCDです。

平光ギターー使用しているギターについて教えてもらえますか。

GIN:平光ギターを使っています。もともと丸山ももたろうさんの2号機となるギターなのですが、ずっと僕がお借りしています。

ー以前丸山ももたろうさんにお聞きしました。丸山さんが使おうとするとどうしてもハウリングがするので使わずにいると、GINさんがサンライズのピックアップをつけて問題なく使用できているということでした。

GIN:そうですね。僕とももたろうさんのプレイスタイルの違いもあり、ももたろうさんの時に起きた現象が僕の時に起こらないんです。全く不具合がありません。ギターは生き物なので繊細ですね。

ーその1本でほとんど演奏されているのでしょうか。

GIN:中国でカスタムギターを作ってもらったので、それも使っています。MUギターといいます。漢字で書くと「沐」ですね。中国ではこのギターをメインで使い、日本でもたまに使っています。

ー中国での演奏も多くされていますね。

GIN:はい。5月も上海に行っていました。

ー中国には日本のギタリストが多く演奏を行っています。中国ではソロギタースタイルの人気が高いでしょうか。

GIN:単純に人口が多いのでギター好きの人口も多いのですが、日本と違うのは、ほとんどのファンは若い人たちです。9割以上が10代、20代ですね。僕らと世代が近いので、お互い共通するものを感じられるのかもしれません。あと日本だとギターを弾く方が多いのですが、中国ではギターを弾かない女の子も多いです。僕の場合だけかもしれませんが。

機材ー音楽として広まるには弾く人だけでなく、聴くだけの人が増えないといけないでしょうね。あと使用している機材について教えていただけますか。

GIN:プリアンプはハイランダーのプロミックスDIという2チャンネルのミキサー式のプリアンプです。あとライブによって異なりますが、ディレイとリバーブを2つ使用しています。

ーリバーブを2つというのはどのような使い方なのでしょうか。

GIN:タイムの長さが違うリバーブを2つ使っています。1つはタイムの長いものを薄くかけて、もう1つはそこそこ長いものを同じくらいか、少し深いくらいにかけています。2つのバランスで立体感を作るようにしています。音色やサウンドではレキシコンLXP-1が好きで以前はずっと使用していたのですが、重いのと(笑)、トラブルが多いので今は使っていません。

ーこのセッティングにして長いのでしょうか。

GIN:僕は機材を変えるのが好きなので、去年と今のセッティングも違いますね。つなぎ方とかセッティングの仕方も1年に1,2回変えています。自分の中で納得いくものがなくて、常に理想の音を目指しています。

ー作曲にしても音作りにしても過去は振り返らないようですね。

GIN:過去は経験値として持っていますが、新しいものを生み出したいというのがあるかもしれないですね。そうやって進んでいるうちに、過去の方がよかったという場合もあるかもしれません。今はいろいろなことをやりたいという気持ちが強いと思います。

ー今後の活動ですが、具体的な予定はありますか。

GIN:僕は明確にビジョンを持って活動するのは苦手なタイプです(笑)。これまでツアーをあまりやっていなかったので、今回下山亮平くんと一緒に回りますが(6/19〜6/28)、これをきっかけにソロでもいろいろなところに行きたいと思います。
いろいろな方に支えられて、少しずつ活動の幅を広げています。

ー去年アルバムを出したばかりですが、ニューアルバムの予定などはありますか。

GIN:曲はたくさんあるのですが、まだ具体的ではありません。9月に中国ツアーがあるのですが、5月に中国に行った時に次のツアー用にレコーディングをしてきました。中国で販売するのですが、もしかしたら日本にも持ってくるかもしれません。これはマイクを使わず、ラインのみで録音した簡易的なものです。今までの曲と新しい曲と、上海の友人とセッションをした曲が入っています。

ー中国ツアーは一人で回るのでしょうか。

GIN:上海のギタリストと二人で回ることが多いですね。僕が初めて中国でライブをしたのはFinger Style Chinaの企画で、中川イサトさんと二人でのツアーでした。3年前ですが、これがきっかけで今中国で活動できるようになっています。

ー中国以外の国は行かれたことはありますか。

GIN:ないですね。いろいろな国を肌で感じてみたいです。音楽を通してコミュニケーションをとれるというのはとてもうれしいことです。僕は基本的に日本語しか話せないので、コミュニケーションをとるためには音楽という力は大きく、それでコミュニケーションがとれた時は大きな喜びになります。

ー国内の予定はいかがでしょうか。

GIN:「Daybreak2」の時にイサトさんにあちこち連れて行ってもらったのですが、一人ではまだありません。少しずつ回れるようにしたいですね。

ー最後にギターファンにメッセージをお願いします。

GIN:できるだけいろいろな所に行きたいと思いますので、ぜひライブに遊びにきてください。これからもよろしくお願いします。

【2015年6月21日埼玉・南浦和「宮内家」にて】

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GIN

http://gin.mistysky.net/

大阪生まれ
2005年女性Vocal.シオンとのユニット「ナカシオン」を結成
2006年フィンガー・ピッキング・デイ2006にて優秀賞受賞
2006年ナカシオン1stアルバム「ナカシオン」発売。
2009年中川イサト氏プロデュースによる コンピレーションアルバム「Daybreak2」に参加。 全国各地でCD発売記念ツアーを行う。
2011年ナカシオン2nd アルバム「はらり・ひらり」発売。
2011年1st ソロアルバム「MAHALO」発売。
2012年中川イサト氏と中国6都市でのジョイントツアーを行う。
2013年3月 中国8都市でソロツアーを行う。
2013年 Music China 2013 出演のため上海へ。
2014年2ndアルバム「Pastoral」発売。

プロフィールの詳細はこちら→http://gin.mistysky.net/profile.html

「Pastoral」
Pastoral

発売時期:2014年5
販売価格:2,500円

1. Atlantis
2. Steed
3. 斜陽
4. 七夕
5. 楓
6. 二人の帰り道
7. 天空のオリオン
8. 外灘
9. Anniversary
10. Pastoral
11. Horizon
12. 竹取物語
13. Think of You
14. 願い
15. いつの日か

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