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ギタリストインタビュー〜Justin King
高度なテクニックと豊かな音楽性で人気のジャスティン・キング。バンドでの活動や音楽観、フォトジャーナリストとして活動していたことなど、幅広くお話していただきました。

Acoustic Guitar World vol.65 電子書籍(EPUB)ファイルをダウンロード
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彫刻を作るように少しずつ作っていくんです

ーギターを始めたきっかけを教えてもらえますか。


ジャスティン・キング(以下、ジャスティン):13才からエレキギターを始めました。90年代はグランジバンドが流行っていて、当時は自分にとってはそういったものを音楽だと思ってたんです。
父はいろいろなレコードを持っていて、その中からマイケル・ヘッジス、ウィリアム・アッカーマンなどを聴くようになりました。ここからアコースティックな音楽に触れることになりましたね。

ーマイケル・ヘッジスやウィリアム・アッカーマンなどの曲を演奏していたのでしょうか。

Justin Kingジャスティン:いいえ、コピーをしたことはありません。自分で音楽を作っていて、それに必死でした。
誰かの曲をコピーしてはいませんが、マイケル・ヘッジス、ウィリアム・アッカーマン、マーティン・シンプソン、ピエール・ベンスーザンらの曲が自分のオリジナル曲を作るのに大きく影響を受けていると思います。とても感謝しています。

ーギターを初めてすぐに作曲を始めたということでしょうか。

ジャスティン:そうですね、19才か20才くらいに初めて曲を作りました。この頃はバンドもしていて、歌も歌っていました。ソロの演奏ではインストゥメンタルです。音楽学校などに行ったことはなく、いろいろな音楽を聴くことで、音楽を学んでいます。

ー高校を卒業して、すぐに音楽活動を始めているのでしょうか。

ジャスティン:高校は卒業してないんだ(笑)。1998年頃に友人から誘われてサンフランシスコのアートスクールに行ったのですが結局やめてしまい、自分で音楽活動することになりました。
1999年か2000年頃、僕らのライブの演奏を誰かがYoutubeにアップして、それを見たカナダのプロデューサーが連絡をしてくれました。そのプロモーターのおかげでフルタイムでミュージシャンとして活動し、B.B.Kingらのオープニングアクトもさせてくれました。この時はソロでの活動でしたがバンドの活動もしたくなり、オレゴンのスタジオでバンドを作り練習をしました。そのライブのビデオをEPICソニーに送ったら、担当の方がアメリカツアーのライブを見てきてくれました。そこでEPICソニーと「Justin King and the Apologies」というバンドで契約しました。バンド活動が中心でしたが、後からアコースティックギターのコンサートのプロモーターとも知り合ったので、アコースティックギターでのソロの活動も時々行っていました。

ーやはり日本で有名になったのは「Phunkdified」の映像だったと思います。あれはいつ頃でしたでしょうか。

ジャスティン:25,6才の頃なので10年くらい前ですね。

ーこの曲はかなり個性的ですが、ジャスティンさんのレパートリーの中でも珍しいタイプだと思います。

ジャスティン:そうですね。あういう曲ばかりだったら面白くないでしょう(笑)。いろいろなテクニックを使っていろいろな曲で楽しみながら演奏してますが、テクニックだけが重要ではないですね。

ーこのスラップ奏法は独学でしょうか。

ジャスティン:ベラ・フレック&ザ・フレックトーンズのベースのヴィクター・ウッテンの兄で、レジ・ウッテンというベーシストがいるのですが、彼のスラップスタイル、フラメンコスタイルを参考にしています。いろいろな音楽を一つにして作られているのが「Phunkdified」です。

ー作曲についておうかがいしますが、曲の作り方としては、メロディを作ってからコードを作るなど、どのような方法でしょうか。

ジャスティン:何かが降りてくる、というのもたまにはありますが、一つのコード、一つの音を弾いてみてそれがヒントとなり、次のコードを弾いて続いていくといった感じが多いです。その連続ですね。

ーテーマを考えて作っているのでしょうか。

ジャスティン:あるテーマを決めて曲作りをすることもあります。先ほど一つのコードを展開してと言いましたが、それはコードに限らず一つの言葉をイメージして新しい曲を作ることもあります。一つの言葉がきっかけとなり、一つの曲を生むこともあります。
作りたいテーマがあって曲を作ることもありますが、一つのテーマということでなくとも、一行のセンテンスからも曲を作ることがあります。彫刻を作るように少しずつ作っていくんです。



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Jusitn King

http://justinking.com

1979年アメリカオレゴン州生まれ。
1999年1stアルバム「Justin King」リリース。
2000年2ndアルバム「Opening」リリース。
2001年3rdアルバム「Le Bleu」リリース。
2006年自身のバンドJustin King and the Apologiesでメジャーデビュ−。
2009年アルバム「Humilitas Occidit Superbiam」リリース 。
2015年ライブアルバム「Live In Japan」を日本でリリース。


「LIVE IN JAPAN」
LIVE IN JAPAN

発売時期:2015年
販売価格:2,700円

1. Paris Morning
2. Taps
3. Pam & John's House
4. Aungust Train
5. Cadillac, France
6. Northwest of Ju Ju
7. Jig
8. Square Dance
9. Amazing Grace
10. Knock on Wood
11. Audra
12. After the Harvest
13. Untitled
14. Scrabo Tower
15. Locomotive
16. Phunkdified
17. Hilltop
18. With You (Bonus track)

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