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ギタリストインタビュー〜Justin King
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フィンガースタイルソロギタリストとして新しい曲を作りたいし、近い将来アルバムもリリースしたいです


Justin King & 奏帆ーカメラマンとしても活動をされているようですね。

ジャスティン:そういうキャリアはありました。私はフォトジャーナリストに敬意を持っています。2008年から2009年にかけて、オレゴンの部隊と一緒にイラクへフォトジャーナリストとして同行しました。フォトジャーナリストに関する活動としてはハイチにも災害の時に行きました。

ー音楽活動とフォトジャーナリストとしての活動は連携していないのでしょうか。

ジャスティン:そうですね、全く別々です。イラクでの仕事はイギリスのBBCでも取り上げられてりしています。

ーなぜフォトジャーナリストとしての活動を始めたのでしょうか。

ジャスティン:音楽業界が嫌になって、全く別のことをしたくなったんです。写真を撮ることが若い頃から好きだったこともあり、戦争というものがどのようなものなのかということを考えた時に、これは行くしかないと思いました。

ーまたフォトジャーナリストとして活動する可能性はあるのでしょうか。

ジャスティン:もしかしたらやるかもしれない。でも写真は子供だけを撮っていたいね(笑)。
フォトジャーナリストとして活動して、困っている人を助けている人たちを尊敬しています。

ー音楽の話に戻ります。使用しているギターについて教えてもらえますか。

ジャスティン:PRS(ポール・リード・スミス)を使っています。Angelusモデルで、トップがシトカスプルース、サイドバックがココボロです。音のバランスがよくて弾きやすいですね。4年くらい使っています。
韓国にKalavinka Guitar(http://www.kalavinkaguitars.com)というハンドメイドギターがあり、彼は地下室で100%手工品のギターを作っているのですが、新品でも50年くらい弾きこんだような音がします。彼はムーランという韓国のギターメーカーで働き、独立した製作家です。これらの2本をメインで使用しています。

ー今までもいろいろなギターを使用されていますね。

ジャスティン:そうですね。ツアーではPRSとKalavinkaを使用しています。

ーピックアップは何を使用していますか。

ジャスティン:ピックアップは三木楽器のOVALを使用しています。マグネットのサンライズも使用して、ブレンダーでマグネットとコンタクトのバランスをとっています。シンプルなセッティングが好きですね。

ー現在の活動として、日本でライブアルバムをリリースしましたね。

ジャスティン:日本でリリースされた「LIVE IN JAPAN」は4年前のライブ音源です。このアルバムをSlice of Life Recordsから出せたことをうれしく思います。アメリカでは自分のバンドである「King Radio」のアルバムをリリースしています。ニューヨークでスタジオをやってましたが、最近生まれ故郷であるオレゴンに戻りました。ここにスタジオを作ったので、次のプロジェクトを進めたいと思います。

Justin KingーIFSGF(International Finger-Style Guitar Festival)のアジアツアーを行いましたが、今後もツアーに出られるのでしょうか。

ジャスティン:そうなるでしょう。IFSGFのツアーで一緒だったジャク・ストッツェム、クラウス・ボッサ・フェラーリらを通じてヨーロッパツアーをするかもしれませんね。今回のツアーでは自分もエキサイトしましたので、フィンガースタイルソロギタリストとして新しい曲を作りたいし、近い将来アルバムもリリースしたいです。

ーアジアでは若いファンが多かったと思います。今のアメリカはどうでしょうか。

ジャスティン:アメリカを中心に活動しているアンディ・マッキーはとても人気があり、ヨーロッパでも頑張っています。でも自分が感じているのは、ドイツ、イタリアなどは盛んだと思いますが、アメリカは小さなコミュニティだと思います。アジア各国のギター界はとても健全ですね。フィンガースタイルの音楽シーンはすごく狭いですが、ミュージシャン同士が助け合っていて、トレース・バンディがアメリカでチョン・スンハのツアーを行うなどしています。

ー最後に日本のギターファンにメッセージをお願いします。

ジャスティン:今回が2回目の日本ツアーですが、実現してくれたプー横丁さんに感謝しています。アコースティックギターミュージックを好きな方がたくさん来てくれるのは特別なことなので、すごくうれしく思います。

【2015年7月17日東京・曙橋「Back in Town」にて】

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Jusitn King

http://justinking.com

1979年アメリカオレゴン州生まれ。
1999年1stアルバム「Justin King」リリース。
2000年2ndアルバム「Opening」リリース。
2001年3rdアルバム「Le Bleu」リリース。
2006年自身のバンドJustin King and the Apologiesでメジャーデビュ−。
2009年アルバム「Humilitas Occidit Superbiam」リリース 。
2015年ライブアルバム「Live In Japan」を日本でリリース。


「LIVE IN JAPAN」
LIVE IN JAPAN

発売時期:2015年
販売価格:2,700円

1. Paris Morning
2. Taps
3. Pam & John's House
4. Aungust Train
5. Cadillac, France
6. Northwest of Ju Ju
7. Jig
8. Square Dance
9. Amazing Grace
10. Knock on Wood
11. Audra
12. After the Harvest
13. Untitled
14. Scrabo Tower
15. Locomotive
16. Phunkdified
17. Hilltop
18. With You (Bonus track)

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