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ギタリストインタビュー〜垂石雅俊
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使用ギターー使用しているギターについて教えていただけますか。

垂石:クラシックギターはKazuo Satoで、ドイツ在住の製作家です。アコースティックギターはローデンO-38とモーリスSC-123U打田十紀夫モデルです。
クラシックギターはいろいろと手にしましたが、Kazuo Satoはギターの性能としてのバランスもいいですね。音が好きだし、レコーディングで起こる様々な問題に対してのレスポンスもよく、きちんと付いてきてくれます。いわゆるスペイン系とドイツ系の中間のような、甘さもあるし歯切れがよく、音の粒立ちがよくてバランスがいいです。2001年に購入したものです。
ローデンはKazuo Satoより少し古いくらいで、2000年前後くらいだったと思います。これはドン・ロスに憧れてということと、渡辺香津美さんが使用していた影響もあります。今までいろいろな現場で録音をしましたが、やはりどこでも自分の好きな音が出せる安心感があります。各々違うギターへの奏法的な様々なアプローチは必要ですが、今はクラシックギターを弾いてもアコースティックギターを弾いてもあまり違和感はありません。

ークラシッックとアコースティックでは爪の形状などを変えた方が合う気がしますが、どのようにしていますか。

垂石:基本的に同じですが、クラシック寄りですね。自分はクラシックギターで弾けるようにしておけば、アコースティックギターでも対応できます。

アコースティックギターを弾いてる方から、クラシッックギター、ガットギターを弾いてみたいという声を、昔から良く聞きますが、ぜひ触ってみてもらいたいです。音の違いが何より楽しいですし、本当に気付きも多いと思います。

僕が何でクラシックギターとアコースティックギターを弾いているかというと、大好きな音楽の一つにスラックキーギターがあるのですが、名ギタリスト達はこういうスタイルが多いんです。その音楽の力にはテクニックや爪などはそれほどこだわらなくても、伝わってくるんですね。

垂石雅俊ー今後の予定を教えてもらえますか。

垂石:来年の春にキングレコードさんから13枚目のアルバムをリリースする予定で、現在鋭意アレンジをしています。早くオリジナルアルバムを作れ!と、よく言われるのですが(笑)。現在、様々に頂くお仕事が、自分でやりたい事でもあるので、どうしても後回しになってしまいがちで困っています。今後は自分のオリジナルの作品でのライブを積極的に展開したいですね。ギターの種類を問わず、しかしギターしか表現出来ない作品にこだわりたいと思います。

あと、来年の5月14日に地元浦和の埼玉会館というホールでギターフェスを企画しています。これには数年前から仲良しで同じキングレコードのレーベルメイツ「ペッテリ・サリオラ」が参加してくれますので、是非チェックして頂きたいと思います。ドイツ移り住んでいた頃、アコギ・マエストロの一人、ピーター・フィンガーがOpen Stringsというギターフェスを行っていました。この時にはたくさんの観客が一緒にギターを持って、一斉に弾くと言うイベントがあり、僕も参加してみました。難しい曲ではないですが、人数が多いので音圧がすごい!会場に向かう時は、みんなギターを携えて、歩く姿が本当に楽しそうだったんですね。その一体感を再現できればいいなと思いました。この時、楽屋でピーター・フィンガーと会う事が出来、感動したので僕もこんなフェスとやってみたいですと言ったら大きくハグされました(笑)。仕事の垣根を越えて、ジャンルの垣根も越えて、こういう仕事ができるギタリストになりたいとも思いました。年内に発表しますので、ギター好きが手に手を取り合う楽しいイベントを制作出来ればと思います。

ー最後にギターファンにメッセージをお願いします。

垂石:自分が好きなものを見つめて、大事にして頂きたいと思います。上達を望むならこだわりを持つ事。でも楽しいと言う本質を常に持ち続けて欲しいと思います。

【2016年11月1日埼玉県さいたま市 音楽教室ギターレ&エアストにて】


【読者プレゼント】

垂石雅俊さんがキングレコードからリリースしたCDをサイン入りで2種類、各1枚ずつ2名様にプレゼントいたします。

・対象商品

1.「ハイ・テンション・ストリングス~アコギへの扉~」
洋楽ロックの名曲をソロギターにアレンジ。
「アマンダ」では打田十紀夫氏、「フラット・バロック」では大野雄二バンドに参加する和泉聡志氏が参加。

ハイ・テンション・ストリングス~アコギへの扉~収録曲
1.ティアーズ・イン・ヘヴン
2.アフリカ
3.オープン・アームズ
4.ミッドサマーズ・デイドリーム
5.ピクチャー・ディス
6.アマンダ
7.ラヴ・オブ・マイ・ライフ
8.ザ・クラップ
9.ミス・ア・シング
10.リトル・ウィング
11.永遠の愛の炎
12.ホライズンズ
13.ムード・フォー・ア・デイ
14.オールウェイズ
15.ピープル・ゲット・レディ
16.モア・ザン・ワーズ
17.フラット・バロック
18.すべては風の中に
19.ハイ・イナフ
20.モドック

2.「泣きうた&涙うた」
泣かせるJ-POPの名曲をソロギターにアレンジ。
「ハナミズキ」に南澤大介氏がゲスト参加。

泣きうた&涙うた収録曲
1.言葉にできない
2.Everything
3.PRIDE
4.やさしさで溢れるように
5.First Love
6.LOVER SOUL
7.One more time, One more chance
8.M
9.TRUE LOVE
10.瞳をとじて
11.fragile
12.会いたい
13.ハナミズキ
14.愛唄
15.LOVE LOVE LOVE

・申込要項
Acoustic Gutar Worldのメール info@aco-world.com 宛に、
タイトル:読者プレゼント
本文:どちらか希望商品
上記を記載してお送りください。
申込期間は11/20(日)〜11/27(日)となります。
当選者には11/28にメールにて連絡差し上げます。



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垂石雅俊 http://masatoshi-taruishi.com

1977年生まれ
高校進学と同時に国際新堀芸術学院にてクラシックギターを学ぶ。
18歳で青山劇場にてミュージカル「ウィンド・イン・ザ・ウィロー」にてデビュー。
卒業後、新堀ギター音楽院の本部教室主任教師を歴任。
ドイツにてドイツに渡欧。クラシックギターをアレクサンダー・セルゲイ・ラミレス氏、アコースティックギターをドン・ロス氏に師事。
帰国後、音楽教室ギターレ&エアスト http://www.saimusic.jp/lecturer/ をスタート。
多くのCDや教則本を手がける。
Café de Guitare~ギターでくつろぐカフェ時間~
Café de Guitare~ギターでくつろぐカフェ時間~
レーベル: キングレコード
発売日:2016/6/8


1.素顔のままで
2.青春の輝き
3.ダンシング・シスター
4.ホテル・カリフォルニア
5.ミッドサマーズ・デイドリーム
6.ヘイ・ジュード
7.ストロベリー・フィールズ・フォーエバー
8.シェリーに口づけ
9.リトル・ウィング
10.君の友だち
11.青い影
12.恋はあせらず
13.ホライズンズ
14.ザ・クラップ
15.いとしのレイラ
16.フラット・バロック
17.シーズ・ア・レインボー
18.ダンシング・クイーン

Amazonで購入











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